2016年2月9日火曜日

インド視察レポート②

次に訪問しました会社は、会社設立は韓国の企業さんと合弁から始め、その後日本企業と技術提携を結ぶなどして成長された企業です。

 ステアリングホイールの専門メーカーで、SUZUKIやマヒンドラ&マヒンドラ、タタ自動車などを顧客に持ち、強みとして感じたことは自社にて設計・開発が出来るということで、金型の開発も自社で行われているとのことでした。

 
  日本製の機械を多く使用されており、その理由としては、機械本体はインド製に比べて4倍程度高いが、メンテナンス費用やランニングコストを含めるとそちらの方がメリットが出るとのことでした。

 電力や水道などインフラについても質問したところ、 ここ数年で政府のテコ入れもあって、改善されてきたとのこと。
  
 ここインドでは地域州政府ごとに政策が異なるそうで、チェンナイは毎週何時間も停電するがウィジャラートは州知事の政策で電力事情は整っているのだとか。よって、工場単位でジェネレーターを設置するようになっているとのことでした。

 更に最近では太陽光発電も政府が推奨しているとのことでした。インフラについてはまだこれ
から課題は多いようです。自動車の安全機能としてエアーバック搭載が義務付けられる方向であるため、こちらの工場での開発などについてもお聞きしました。やはりこちらもT-1のサプライヤーさんと技術提携して取り組まれるとのことでした。

 インドでは1980年台後半に国の政策が開放されて、とにかく外資と提携することが企業を一気に成長させる最短の方法であったため、そういった手法がメインとなっている模様でした。

 それだけにここ30年ほどで急成長する企業が多いこともよく理解できました。


~インド視察レポート③に続きます~

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