2010年9月30日木曜日

9月末の新工場

完成を約1ヶ月前に控えた新工場。

9月末の様子②

                           ◇壁も出来あがりつつあります。

 

基礎工事

           ◇大型の工作機械を据付けるため、相当な基礎工事が必要です。

 

残り約1ヶ月、国慶節などの休日もある為、タイトな日程となりますが、

とにかく現場の方々にラストスパートを期待します!

2010年9月27日月曜日

安田工業製YBM9150Vを輸出


輸出許可申請でも特に時間を要したのがこちらの機械。

安田工業株式会社製縦型マシニングセンターYBM9150Vである。

機械精度の基準が、通常のE/L申請の基準を上回り、更に役務申請書も必要となり、東京に居残りの上、徹夜覚悟で必死に書類作成し申請したあの件である。 
つまり、それほどまでに機械精度が高いという訳である。

岡山の金型工場では、安田工業製YBM950Vを既に2台導入済みで、加工能力の高さは実証済みである。

今回の鄭州新工場でもアルミダイカスト金型の設計から製作までを行い、ダイカストマシンも250t・300t・900tとラインナップも揃える。

その上で、950Vよりも更にスペックが上にあたる9150Vを選定。9150Vという機械自体、中国への輸出実績が無く、今回が初めてになるとの事。

従来の放電加工機~ワイヤーカットなどに比べ飛躍的に納期・品質のレベルも上がる。

いよいよ10月初旬に船積みされ、神戸港から天津港経由で鄭州へと向かう。

 

       Y A S D A
     YBM9150V

【スペック概略】
ストローク:X1500×Y900×Z450
スピンドル:BBT40(24,000rpm)
コントローラ:FANUC 31i (HAS-3)

YBM9150V


大型サイズのテーブルと独自にチューニングされた高性能スピンドルにより、大物から曲面の仕上げ切削まで、高速・高精度・高品位な加工が行えます。


   ダイカスト金型の主型の切削>>>
YBM9150V_1

2010年9月20日月曜日

ドイツでは今・・・(DMC100UduoBLOCK)

新工場の新規設備についての紹介。

新工場では、従来の鋳造用金型や、ロストワックス金型及び機械加工に加え、アルミダイカスト金型の設計・製造をはじめ、アルミダイカスト自体の生産も行う。

アルミダイカストマシンの詳細については以前にもご紹介した通りである。
ダイカストマシン導入決定

それに向けて今回はドイツの工作機械メーカーDMG社の5軸加工機(複合マシニングセンタ)を購入した。


DMG 
DMC100U duoBLOCK

【スペック概略】
ストローク:X1000×Y1250×Z1000
スピンドル:HSK-A63(18,000rpm)
2パレットチェンジャー
DMC100U


コントローラーにはドイツ ハイデン・ハイン社の最新機種を搭載。 更に高精度加工のためのオプションも各種装備しています。

    HEIDENHAIN iTNC530 >>>
iTNC530


垂直から水平まで回転するB軸と高回転の主軸により、1チャッキングでの多面加工から微小な深彫り加工まで、幅広い領域で威力を発揮します。

   NC制御傾斜ミーリングヘッド>>>
Spindle


この度、日本での販売展開についてDMG社と森精機製作所とが提携する事となり、その第一号機の契約が当社となったのである。

生産自体は本国ドイツで行われるため、近況については写真のみでの確認となる。

100803_DMC100U_進捗
                             ( ↑ 2010年8月での状況 )

100903_DMC100U_進捗
                                    ( 直近の状況 )

しかし、これも日本同様に中国向けの工作機械については、安全保障貿易の審査を通過してからの輸出になるとの事。

それらの事をクリアして、いよいよドイツから中国への輸送となる。

2010年9月15日水曜日

経済産業省に申請 (後編)

パソコンに向かう

4年前の申請時と比較しても、日本から機械の輸出が増加しており、承認が下りるまでには1ヶ月はかかるとの事。

そうなると申請資料の追加資料作成及び訂正をするにしても、今回は岡山に帰って出直す時間的余裕はない。

新工場の完成予定は10月末である。何としてもここで通してもらわねばならない。

「受理して貰えるまでは絶対に岡山には帰らない!」と決め、そのまま東京に居残って作業をすることにした。

居残るのはいいが、しかしながら一体どこでどうしたものか?と悩んだ結果、昨年1年間セミナーでお世話になった「志縁塾(しえんじゅく)」の島田社長や大谷先生やスタッフの方々に相談。

二つ返事で快く受け入れて頂き、事務所の一角を貸して貰い作業をさせて頂いた。
「自分の家のように使ってくれていいですよ!」と本当に暖かく迎えて頂いた。

一人黙々とパソコンと向き合う事数時間、作業は深夜にまで及ぶ。

膨大な量の資料を作成し、翌日も午前の部で面談して貰い審査。担当審査官の方も「よく岡崎さん一晩でこれを作られましたね?寝てないのでは?」と声をかけてくれた。とにかくこちらは必死である。

やはり3つの案件については完全な資料になるまでは時間がかかる。4年前と比較しても、相当に審査は厳しくなっている。日本の工作機械は精度が良い為、軍事産業などに転用される事を防ぐ為である。

再々度の追加訂正が必要となり、午後の部にも出直して面談。二日目が終了したところで、あと少しで受理して貰える所まできた。

そしてまた志縁塾に引き返し、連日連夜とお世話になる。

三日目にして、やっとの事で2件の輸出許可申請と、3台の機械再移転についての申請を受理をして貰い、晴れて岡山へと帰ることが出来た。

志縁塾 看板お世話になった「志縁塾」の方々の暖かいご支援のおかげで完成に至れた。

改めて感謝である。 (志縁塾のホームページはこちら)

そして、何としてもやり切る覚悟で臨む事は重要な事だと改めて実感した今回の出張でもあった。 

全ては新工場建設、そしてこれからのグループ発展のために!である。

2010年9月14日火曜日

経済産業省へ申請(前編)

新工場建設に伴い、当然ながら生産能力増強により新たに工作機械を投入する。

海外に工作機械を輸出する場合には、機械精度の内容により、事前に経済産業省に申請の上、認可が必要となる。

これには膨大な量の書類作成が必要となり、なかなかに手間のかかる作業でもある。

前回は鄭州日新精工有限公司に工作機械を輸出する際に、申請をしたのだが、今回は新会社にあたる鄭州日新精密機械有限公司に新たな工作機械を輸出するために書類を作成の上、経済産業省を訪れた。 
                                                                       (経済産業省)

記録によると、偶然にもこの日は4年前に日新精工の申請に訪れた日と同月同日であると知り驚く。

安全保障貿易審査課 今回は日本から輸出する、安田工業(株)製YBM9150Vとヤマザキマザック製NEXUS6800ーⅡのE/L申請に加え、現在の日新精工有限公司が所有する機械を日新精密有限公司に移転させる手続きもある。

受付を済ませ、担当して頂く審査官も決まり、いざ面談。

前回の申請よりも件数が多く、また今回送る機械の精度が特に良い事や新会社設立の事など、相当に複雑な手続きが必要となり、資料の追加や訂正等を余儀なくされる。

面談は遅くまでかかり、その日の受付は終了となった為、やり直して、明日の受理を目指す!

                                

                                                               (安全保障貿審査課へ)

(さすが霞ヶ関、高等裁判所・総務省・国土交通省・警視庁

外務省・農林水産省など勢ぞろい・・・。

ちなみに経済産業省はA-12出口です)

2010年9月12日日曜日

バス・バス・バス

上海で新規のお客様を含め、各工場での打ち合わせをこなし帰路に。

途中高速道路から見かけた万博会場。

駐車場の車の多さに驚きながら、よく見るとバス・バス・バス、全てが大型バス!

何でもこの日のバスツアー客だけで20万人超の来場とか!?

1日40万人以上が訪れる万博だけに納得ではあるが、それにしても今まで見たことが無い、どこまでも続くバスの群れであった。

10年8月中国見聞録 184                      (まるで風の谷のオウムの群れのよう・・・!?)

2010年9月11日土曜日

空港でのこと

今回はとにかく空港で待たされることが多かった。

一度目は上海で。
これは到着直後に公安(警察官)が3人も乗り込んできて、後方の席で何だか「わーわー」とやりあって、結局1名を強制的に連れて行ってしまった・・・。
一体なんだったのか知るすべもないが、ただただ我々はそれを見守るしかないのだった。
                                                            (混ざってみた・・・)

また、上海から青島行きの飛行機は一時間程の遅れですんだが、青島から上海へ戻る便は、17時に空港に入って、18時半の便に対して待機したものの、待てども待てども遅れる理由すら分からない・・・。係りの方々に聞いても、とにかくアナウンスを待つようにとの事。

他のゲートでも同じ状況があるらしく、クレームをつける人たちがあとを絶たず騒がしい。

写真(右)は気休めにカップラーメンを配られるてとりあえずは黙る人たち。

結局6時間遅れで、0:30にやっとの離陸。上海に真夜中の2:00到着でホテルに入るのである。

中国では遅れるのは基本だが、毎度の事で疲れるのである^ロ^;

2010年9月10日金曜日

訳あって・・・

1年に1度、2週間に亘って開催されるという「青島ビール祭り」。

偶然遭遇し、そこで見かけた中国らしい場面とは・・・。


                         (どこにでもありそうな回転ブランコ・・・)


                     (しかし、ミッ○ーさんの顔には赤ちゃんの写真が!?)

 
                       (同じく有名なキャラクター達の表情も・・・!?)

大人の事情があるのだった・・・。

会場内をマスクを半分脱いだキャラクターのヌイグルミ達が闊歩しており、本来ならありえない場面だが、ここでは通るのであった。

2010年9月9日木曜日

青島(チンタオ)にて

お客様の工場を見学させて頂くため、山東省にある青島市に入る。

海沿いにある街で、ドイツ風の町並みが残る旧市街なども含めて、観光地となっている。

写真(右)の町並みはホテルからみた景色だが、市内自体はやはり随分と込み合って建設されている。

屋根の色合いなどがグリーンやオレンジでまとまっており、かわいらしくもあるが、建物の多さと密度にはやはり迫力がある。

海と緑の町並みはとてもきれいで、日本人にとっても随分と過ごし易い街であると感じ、内陸部の鄭州とはまた違った中国を知る。

ここ青島は、1903年にドイツ人によって開業された青島ビール製造所がある事でも有名。
とにかく中国でビールといったら、やはり「青島ビール」である。

さっぱりしていて飲み易いのが特徴で、それ故にお酒をよく飲まれる方々にとっては、お酒というよりジュースのように飲まれている印象である。




                           (空から注がれるチンタオビールと私)

2010年9月8日水曜日

河南国際投資貿易相談会

河南国際投資貿易相談会のパーティー会場へ。

鄭州市の国際展示会場で、政府関係者を含めた約3,000人が参加し、盛大に開催された。

中央の階段にはオーケストラを配置し、世界各国からの客人も招待されていた。

何をするにも実に派手で豪快である。

中国の経済成長の勢いを感じさせる貿易博らしい風景であった。

つい先日も日本から日中経済協会の訪問団が鄭州を視察したとの事。36回目の訪中にして初めての河南省視察との事だったが、逆に言えばまさに今河南省が注目を集めている証拠でもあろうと思う。

現在河南省には日本企業が393社も出てきており、世界トップ500社の内、15社が鄭州に出てきているとの事。

現在当社の新工場建設を進めている東開発区の工業団地完成に伴い、勢いを増して世界中から企業が集まってくる。

鄭州もまた中国を代表する都市の一つになるのだろうと思う。

2010年9月7日火曜日

河南省人民政府にて

河南省側からの提案で、副知事に謁見する機会があり、河南省人民政府に出向いた。

時間が細かく管理されており、しばし控え室で待機する事約1時間。
SPの様な方々の指示で通された部屋はまるで首相官邸の様。
テレビカメラや記者の方々も多くおられ、何事か?と驚く。

実は、河南省で中国河南国際貿易相談会という大きなイベントが開催されている会期中で、外資企業を招いて、現状や今後の要望などについて聞かせて欲しいとの事だった。

先に、元GMの役員だった方が、鄭州で弁護士事務所を開設したことの報告があり、続いて当社より鄭州で歩んできた道のりと、これからの経営について報告。
河南省政府の益々の支援と協力をお願いし、固く握手をして人民政府を後にした。

2010年9月6日月曜日

パワーストーン

中国では、工場に石を飾っているところも多い。

門柱などに出来るような良い石は日本ではほとんど採掘出来ず、石の世界でも最近では中国からの輸入が多いとの事。

視察の合間に、弊社新工場に置く良い石を求めて専門店を覘く。

さすがに中国、日本では見られないような立派な大きな石が並ぶ。中でも、これはという物を弊社社長が選んで行く。


小生には石の事がさっぱりだったが、眺めている内に、何万年何十万年という歴史が表情に出ているかの如く素晴らしい石に見えるから不思議である。
それぞれ門柱にしたり、中庭に飾ったりとする予定。

右の写真の石は、実際には上が約27トン、下が約36トンもあるような巨大なものである。
その他にも3個あり、新工場完成後には、そんなパワーストーンたちも是非皆さんに見て欲しいと思う。

2010年9月1日水曜日

行ってきました鄭州に

残暑もまだまだ厳しい日本。鄭州も39℃を記録するなどの暑さと聞いていたので、覚悟をして現地入りすると、その日は18℃~22℃・・・と少々肌寒いとまで感じる気温。

何でもこの数日間雨が続いたため、急激に気温が下がったとの事。意表をつかれ、上着が手放せない今回の中国出張でした。

出張レポートは順次させて頂くと致しまして、取り急ぎ新工場の進捗状況について報告します。
残念ながら、雨が続いた影響で、出張前(8月21日付)にアップした状況とさほど変化は無い様ですが、現地入りしてみると建物の大きさは実感出来るようにはなりました。
あと約2ヶ月での完成を目指します。

今回はいつも現場を守ってくれている番犬ちゃんにご褒美の高級ガムを持参。
名前は「貝貝(べいべい)」に決まりました。何でも中国では「貝(べい)」は「たいせつなもの」の意味で、発音的には英語の「BABY(ベイビー)」に掛けたのだとか!上手いネーミングだなと感心しつつ、貝貝に贈呈。

最初は何をくれるのか???の反応でしたが、一度口にするとやみつきの様子で、喜んでくれたようです。