2011年6月27日月曜日

春のおとずれと少年と動物たち

子ども劇場表紙絵2011 春 以前にも御紹介させて頂いたことがありますが、小生が個人的に活動させてもらっていることの一つに、NPO法人【子ども劇場】向けの冊子表紙絵制作があります。

直近のもの2点を遅ればせながら御紹介させて頂きます。

春のおとずれを間近に、ココロが弾んでくるこぐまを描いたのが⇒の絵です。

 

 

 

子ども劇場表紙絵2011 夏 ①こちらは男の子をかこむ動物たち。

こんな時だからこそ子ども達が喜んでくれる絵を・・・と願いを込めました。

本来子ども達の笑顔と文化・教育のために企画、公演されている子ども劇場を、被災地の子ども達が笑って楽しめる日が来ることを切に願うばかりです。

2011年6月24日金曜日

和諧号(he xie hao)

和諧号①

無錫(むしゃく)での用事があり、高速鉄道にて移動。最近話題の多い中国版新幹線である。

“和諧号(he xie hao)”と名付けられたこの高速列車。言葉を訳してみると<調和がとれている>という意味になるようだ。

河南省鄭州から無錫へは距離にして約600Km、時間にして約5時間半の道のりである。

速度345km 無錫での打ち合わせを終え、今度は上海までの移動となる。

こちらももちろん“和諧号”に乗車し、時間的には約1時間で到着した。同じ和諧号でもこちらの方が速度は速く、車内の速度表示では最高速度・345km/hを記録していた。

音も実に静かで、乗り心地も日本の新幹線と同じくらい快適であった。

この区間を電車で通過したのは、約18年ぶりのこと。地平線まで延々と続く畑や、草木もない平野がどこまでも続いていた景色が今も脳裏に焼きついている。

車窓からの風景①

当時上海から鄭州までの移動は寝台列車で、移動約16時間もかかった。それが今では6時間半ほどで到着するのである。

北京から上海間も今月末には開通すると発表されたが、現在約10時間かかる同区間を、最短4時間48分で結ぶことになるとのこと(今回の総投資額は2兆7千億円にも上り、中国の公共事業でも最大規模)。

進化し続ける中国の勢いを高速鉄道に乗ってみたことでも改めて感じた今回の出張であった。

2011年6月15日水曜日

鄭州のスーパーファクトリー②

フォックスコン①

今回ご紹介しますのは、iPhoneやi Padなどの製品を受託製造されていることで有名な“フォックスコン”です。

EMS(ElectronicsManufacturing Service)という略語をよく耳にするようになりましたが、電子機器の受託製造を専門に行うサービス、またはそのようなサービスを提供する企業のことを指すそうです。 製品の設計の段階から請け負う点がOEMとは異なります。

こちらも同じく東開発区内に最近出来て、日新精密から車で約5~6分という近くにあります。広州で約70万人ともいわれた生産工場を持ち、更なる増産に向けてここ内陸部の中心である鄭州にも新たな拠点として昨年建設されました。

鄭州では約20万人の雇用を計画されており、現在14万人の社員寮を建設中です。人数の桁が大きすぎてよく分かりませんが、とにかく規模が違います。

売上げ計画に至っては、鄭州工場だけで5年後には約7兆円を目標にされているとの事。このことからもどれほどの巨大カンパニーかが伺えます。

Iphone

こちらの工場から技術面でのご相談を頂いており、訪問することになりました。

入り口では出入国ゲートさながらに金属探知機をくぐり入場します。

工場内はもちろん撮影出来ませんでしたが、すごい数のプレス機が並んでおり、何百人毎の単位でライン製造されていました。

さて、そんな大人数を抱える工場だけに、一体どの位の生産量を抱えているのか想像しかねていると、やはりさすがに世界のiPhone、生産量は実に月産120万個に上るのとのこと・・・。日本では考えられない単位のロットです。

改めて規模の大きさを痛感させられましたが、今後も良い関係で提携させてもらえたらと思います。

2011年6月6日月曜日

鄭州のスーパーファクトリー①

2010年5月 工具メーカー①

ここ鄭州には世界中から勝ち組企業がどんどんと集まっています。今回はそんなトップレベルの企業を紹介します。

まずはじめにご紹介いたしますのは、日新精密から車で約10分程度のところにある工具メーカーさんです。

ドリルにチップ、特殊工具からダイヤモンド工具まで幅広く制作されています。

 

5軸加工機はもちろん、6軸・9軸・10軸とカスタマイズし、高度な技術力で、自動車産業をはじめ世界のトップ企業への切削工具を供給されています。

scan01

設備されている工作機械もドイツ・スイス製を中心に、日本製も含め相当な台数の高価な設備が並んでいます。

もともと石炭を発掘されていた現・創業者が13年前に起業され、現在では従業員450名で、売上高10億元までの一大企業までになりました。

人件費などを日本の基準に置き換えると、50人程度で125億円を売上ているような感覚でしょうか・・・?

scan02

社内見学をさせてもらった印象は、とにかく3Sが行き届いたクリーンな工場で、若い優秀なエンジニア達が一生懸命に黙々と作業にあたっていました。工作機械のみならず、検査設備なども充実した間違いなく最先端の“スーパーファクトリー”でした。

2011年6月1日水曜日

董事長室

今日は董事長室にご案内致します。

2011年3月 董事長室の扉

(この扉の向こうが董事長室です)

2010年5月 董事長室

中国の董事長及び総経理の部屋は、それはそれは豪華なものが多いのです。

2010年5月 董事長室①

小生が小柄だからか?・・・それもありますが、本当に大きな机と椅子です。これでも折り合って落ち着いたサイズです。お店にはもっと大きなセットがずらりと並んでいました。中国では家具屋さんのスケールもすさまじく巨大なものでした。

日本では慎ましく、謙虚な物の方が良い気がしますが、国が変われば文化も変わるように、こちらではトップは立派なものを据えるのがスタンダードです。

パートナー企業のどの総経理室に行っても、椅子の後ろが木彫りの“昇り龍”など、まるで“北斗の拳”の羅王に似合う様な椅子があるのです。

「郷に入れば、郷に従え」ではないですが、やはり現地の方々をお迎えする部屋なので、きちんと合わせて選びました。