無錫(むしゃく)での用事があり、高速鉄道にて移動。最近話題の多い中国版新幹線である。
“和諧号(he xie hao)”と名付けられたこの高速列車。言葉を訳してみると<調和がとれている>という意味になるようだ。
河南省鄭州から無錫へは距離にして約600Km、時間にして約5時間半の道のりである。
こちらももちろん“和諧号”に乗車し、時間的には約1時間で到着した。同じ和諧号でもこちらの方が速度は速く、車内の速度表示では最高速度・345km/hを記録していた。
音も実に静かで、乗り心地も日本の新幹線と同じくらい快適であった。
この区間を電車で通過したのは、約18年ぶりのこと。地平線まで延々と続く畑や、草木もない平野がどこまでも続いていた景色が今も脳裏に焼きついている。
当時上海から鄭州までの移動は寝台列車で、移動約16時間もかかった。それが今では6時間半ほどで到着するのである。
北京から上海間も今月末には開通すると発表されたが、現在約10時間かかる同区間を、最短4時間48分で結ぶことになるとのこと(今回の総投資額は2兆7千億円にも上り、中国の公共事業でも最大規模)。
進化し続ける中国の勢いを高速鉄道に乗ってみたことでも改めて感じた今回の出張であった。
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