チェンナイ2日目。気温は30℃前後と暑い。
まずは日系企業からスタート。2012年頃からインド南部の自動車メーカー向けに進出したいと検討されていた際、たまたまこちらのオーナーと巡り合い、後継者がいないという理由もあり、2015年に買収完了したとのこと。
インド自体様々な規制があり、日系企業が単独で進出するのは非常に困難であるとのこと。
今回は全くの現地企業の買収案件であり、苦労されたことなど質問させて頂きました。
まず、3年程度準備を進められる中、最終的な段階になるまでお客様の顔を見せてもらえず、売上の内訳など大まかな情報しか得られない中買収の手続きを進めることが難しかった。
いざ引き受けて現場の状況を見ると日本の約40年~45年ほど昔の方法で作業を行っており、はだしやサンダルで仕事をしていたそうです。
そこで、労災が出ないように日本流の安全教育から始められたそうです。(右上の写真のように、ANZEN【安全】FIRST【第一】とありました)
昨年12月に近くのダムが決壊した際には、近隣の住宅に向かうのを防ぐため工業団地に振り向けられたそうで、1.5mも浸かってしまったとのことです。
3日間電話も出来ない状況で、工場再開するまでに10日間もかかったそうです。
保険に入っていたため、約80%は戻ってくる見通しとのこと。40年に一度の災害と言われたが、その後100年に一度の災害と言われるものに続けて見舞われたりと災害には悩まされるとのことで、インドの自然災害の厳しさも学びました。
労働者の給与については、20,000ルピー/月程度(日本円で約36,000円)で、賞与は10月のお休みの直前に1ヶ月分程度支給するのがスタンダードとのことで、昇給は7%弱/年程度上がっている。労使関係についても学ばせて貰いました。
午後からは 2003年会社設立の完全なローカル企業さんを見学させて頂き様々な種類の部品を製造されており、トータル200万個/月産もの生産可能とのお話でした。
各種部品を、フランス・ドイツ・米国・英国・サウジアラビアなど世界各地に輸出されており、こちらの御会社の特筆すべきことはクオリティの高さです。
品質管理における受賞記録は数知れずで、不良0(ゼロ)達成が基本とのこと。ちなみに社内における1次不良も0.035%と驚異的な数字でした。
出荷工程でも全数外観チェックをされる作業者の方々の脇を、厳しい目で監視し続けられる女性がおられ、相当険しい顔でチェックされているのが非常に印象に残りました。
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