2工場目はアルミグラビティ製造の現場を中心に工場見学させて頂きました。
現在の生産トン数は300t~350t/月とのことで電気炉800kg/炉を3機にて回転させて効率よく溶解されるなど工夫されていました。
また鋳込み後の製品の取り出し、搬送などが自動化されるなど驚くほど効率化されていて驚かされました。
各種測定機器も日本でも見られないほど充実していました。
工場内をご案内頂きながら、「日本の鋳造業は昔は韓国よりもレベルが上だったが、今は韓国の方がはるかに上だ!」と力強く言われるところからも、相当な自信とプライドの高さが伺えました。
グラビティマシン本体の金額や金型費用についても特に日本国内のものと比較しても基本的に変わらないという印象でしたし、アルミ地金についても大差はないのですが、電気代が日本の約3分の1であることや生産性向上のために自動化するなどの工夫をして合理化された生産ラインと、徹底した品質管理をした上での不良改善により、コスト競争力を高められているのだとよく分かりました。
続いて3社目はクラッチ、ブレーキプレート、ディスクの生産をされており、動力伝達と制御関連部品をアッシまで全てを行える韓国で唯一のメーカーとのこと。
(世界で唯一ともおっしゃられるほど自信も持たれていました)
3次元測定器はもちろん、超音波検査・摩耗チェック、トルク、高温高圧、疲労耐久検査などなど各種測定器具が相当充実していることにも驚きました。
日本のメーカー様とも共同開発されるのもうなずけましたが、特に驚いたのは冷間圧造というのでしょうか、丸材(S20C)から約3分で金型による圧造成形・スプライン加工までを完成させてしまう技術です。
本来なら鍛造して機械加工工程を重ねて完成するものを一発で(しかも3分弱で)完成させてしまうのです。加工レスなので当然バリもありません。
(画像をお見せできないのは残念ですが、すごい技術力です)
こういった技術力の高さにはただただ驚かされるばかりでした。
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