お客様の協力会のメンバーで韓国と台湾においてレベルの高い製造工場を視察させて頂くこととなり、初日の今日は関西空港から釜山へと飛びました。
政治的な問題はあれど、お隣の国という一番身近な外国でもありグローバル調達における競合先としても非常に強力なライバル関係にある韓国訪問を非常に楽しみにして現地入りしました。
(写真は釜山市内)
まず1社目は釜山近郊にある建設用・車両用タイヤのメーカーで、数多くの農機具メーカー向けの生産をされており韓国における農業車両向け100%シェアを誇るという有力企業でした。1991年にはインドネシア工場設立、欧州メーカーへの輸出などグローバル展開もされています。
F-MARK,QS9000,ISO14000など各規格も取得され、『TIRON』という自社ブランド名は「tire」と「iron」の造語であり、“鉄のように強いタイヤ”という意味を込められているそうで、製品に対する自信とこだわりが感じられました。
韓国では当然ナフサなどの原材料は東南アジア諸国からの輸入に頼らざるをえません。為替による差損も生じるので価格転換を含めて難しいところもあるようです。
また電力事情については東日本大震災以降韓国国内においても原子力発電について非常にシビアになってきており、何か少しでも問題があれば止まるので難しいのだそうです。
現状では火力発電が一番多く、原発が2番目ということで電力量にも限りがあるため午前と午後に各々1時間程度の規制がかかるそうです。当然ながらタイヤの成型中に止められないため、通常より高い電力費用を支払うなどの苦労も伴うそうです。
しかしながら現場内を見学させて頂くと、60年以上にわたる絶え間ない企業努力による技術力の高さが見て取れ、結果それがこのように韓国国内シェア100%という実績をもたらせるのだとよく分かりました。
企業視察レポートを続けます。
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