2016年2月9日火曜日

インド視察レポート③

デリーからチェンナイに移動し、日系企業様を訪問しました。

1976年に設立された現地企業が2012年に売りに出されていたところデューデリジェンスを行い2013年に買収されたとのことでした。

 従業員はスタッフ、オペレーターを含め約330人とのことで、自動車部品をメインに製造されています。

 売上の内インド国内向けが76%、輸出が24%と現地での販売比率が多いこともグローバル化が進んでおられる印象として残りました。

 本社の他に3工場あり、計4工場で操業されていますが、内2つはレンタル工場とのこと。費用的なことについては、1㎡あたり66ルピー(1ルピーは約1.8円)で、新工場を建設するには手続きなど含めて、約17か月程度を見込まなければならないとか。そしてインドという国は環境に対して厳しいとのお話でした。

 GDPは順調に伸びていますし、人口予測もここ数年の内には中国を抜いて世界最大になる見通しとのこと。同時にマーケットとしても巨大なものになると強く感じました。



◎番外編

こちらはインドに到着して、迎えてもらった空港の写真です。

さすが、インドらしく宗教感あふれる装飾に感動!

インドの主な宗教は下記の通りです。


・第一位・・・ヒンズー教 79.8%(圧倒的な支持です)

・第二位・・・イスラム教 14.2%

・第三位・・・キリスト教  2.3%

・第四位・・・シク教     0.7%(頭にターバンでお馴染みの)

・第五位・・・ジャイナ教   0.4%





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インド視察レポート②

次に訪問しました会社は、会社設立は韓国の企業さんと合弁から始め、その後日本企業と技術提携を結ぶなどして成長された企業です。

 ステアリングホイールの専門メーカーで、SUZUKIやマヒンドラ&マヒンドラ、タタ自動車などを顧客に持ち、強みとして感じたことは自社にて設計・開発が出来るということで、金型の開発も自社で行われているとのことでした。

 
  日本製の機械を多く使用されており、その理由としては、機械本体はインド製に比べて4倍程度高いが、メンテナンス費用やランニングコストを含めるとそちらの方がメリットが出るとのことでした。

 電力や水道などインフラについても質問したところ、 ここ数年で政府のテコ入れもあって、改善されてきたとのこと。
  
 ここインドでは地域州政府ごとに政策が異なるそうで、チェンナイは毎週何時間も停電するがウィジャラートは州知事の政策で電力事情は整っているのだとか。よって、工場単位でジェネレーターを設置するようになっているとのことでした。

 更に最近では太陽光発電も政府が推奨しているとのことでした。インフラについてはまだこれ
から課題は多いようです。自動車の安全機能としてエアーバック搭載が義務付けられる方向であるため、こちらの工場での開発などについてもお聞きしました。やはりこちらもT-1のサプライヤーさんと技術提携して取り組まれるとのことでした。

 インドでは1980年台後半に国の政策が開放されて、とにかく外資と提携することが企業を一気に成長させる最短の方法であったため、そういった手法がメインとなっている模様でした。

 それだけにここ30年ほどで急成長する企業が多いこともよく理解できました。


~インド視察レポート③に続きます~

2016年2月8日月曜日

インド視察レポート①

 お客様の協力会にて定期的に海外視察を行っております。グローバル調達が当たり前の時代だけに、どこの国もフラットな競合先でもあり、学ぶべきことはたくさんあります。
 
今回のミッションはインド(デリー・チェンナイ)とタイ(バンコク)。
 
私自身インドは初めての訪問であり、タイは約12年ぶりの訪問ということで非常に期待して視察に臨みました。


 インドについては事前に知る知識としては人口が
12億人からなる中国に次ぐ巨大な国で、カースト制度の文化が根強く残る貧困にあえぐ国民も多い国というものでした。

 モディ首相が経済政策を次々と打ち出されるにつれ、実質経済成長率は13年度6.6%、14年度は7.2%、そして15年度は7.6%台へと成長しているということで、お隣中国のそれを上回る成長率を上げていることに非常に関心がありました。

 
まず関西国際空港から、タイ(バンコク)経由でインド(デリー)入り。まだ暗いうちに家を出て、現地ホテルに到着したのは現地時間の24時頃(時差は3時間半なので日本時間だと夜中の3:30頃)、、、。
DtoDでは20時間以上かかっての移動から始まりました。

 

デリーではまず、リングギヤ、コンロッドを主に生産されている会社を訪問しました。

自動車メーカーのSUZUKIさんが現地生産を始められた頃に創業されたとのことで、乗用車用、2輪、3輪はもちろん小型商用車、大型トラック、トラクター部品、土木建設用機器部品、機関車部品、特殊車両、鉄道ワゴンなど幅広い分野に対応されているとのことでした。

 
65の会社からなるグループで、全体での売上高は2,300億円を超えるなど、創業から約30年でここまで巨大な企業に成長していることに大変驚きました。

 ポイントとしては、まず日本企業と取引を行い、技術を吸収されたということ。その後M&Aにより米国・英国でも買収を進め、ドイツやカナダやフランス、イタリア、イスラエルなど各国の企業と提携するなどいかに早く強みを持った企業と手を組んで自社の力にするかということ。
そこにこちらの会社の強みを感じました。


 次にクランクシャフトの鍛造のみを製造されている工場を訪問。世界市場は1億本といわれるクランクシャフトの内、こちらの工場では1,200万本/年間の生産能力があり、世界シェアの約10%を持たれているとのことでした。
(内訳:日本向け400万本・米国向け400万本・中国向け200万本・インド国内向け200万本)。


 主な生産設備として4,000tプレス=1台、5,000tプレス=1台など大型の設備が並んでいました。お客様としては、Maruti SUZUKI=52%、Honda Cars India=10%、Ford India=8%などやはりインド市場においてはSUZUKIさんのシェアが高いことも感じました。
 
ここでもやはりJVとしてインドローカル企業と日系企業との3社のシナジー効果を発揮し、日本の技術導入と活用、高速鍛造技術の導入、設計・評価・試験技術・ツール活用、短納期対応、開発期間削減などこういった技術をうまく吸収していると感じました。

 もちろん現地企業側が持たれるインド国内の販売ネットワークが日本企業にとっては恩恵があり、双方にメリットを生み出せる仕組みが成立しているのだとも感じました。

~インド視察レポート②へと続きます~