2014年1月6日月曜日

2014年 年頭のご挨拶

2014年初日の出謹んで新年のお慶びを申し上げます。
さて、2014年の幕が明けました。

右の写真は元旦に初日の出を拝むべく西大寺から九蟠へとマラソン(往復14kmですが・・・)して撮影したものです。

天気も良く、凛とした空気の中清々しい気分で新しい年をスタートしました!

 

さて、昨年は「アベノミクス」による“景気回復の兆し”を世間でも言われるようになった年でもありましたが、一部の大手上場企業を除き、中小零細企業にとっての現実は厳しいままというのが現状です。

為替も2013年1月の時点では89円程度だったものが、1年たった今では105円程にもなり、約2割も円安になったことになります。

株価も2013年1月は11,000円前後だったものが、年末には15,000円ほどに回復してきたのももちろんこういったことが大きく影響しているのですしょうが、改めて政治と経済の関係とは何なのだろうと思います。

実際の経済情勢がどの程度のものなのか?

「日本は世界最大の対外資産を持つから大丈夫」
「デフレを脱却すれば財政も良くなる」

などと、国民が勘違いするような持ち上げ方で景気の抑揚を図っているようでは、また国民は政府に騙されて全員が討ち死にすることになってしまいます。

この日本において問題が破綻した際に誰も責任を取れる人がいないでしょうし、その時になってだまされたと思ってもどうしようもないのですから・・・。

また製造業を取り巻く環境については、さらにグローバル化が加速しているのも事実です。

先月12月に中国で行われた日系メーカー様の生産説明会に参加してきた時のことですが、参加されている240名の名簿を見ても日本人は1割程度しか見当たりません。

ほとんどの参加者がローカル企業の方々なのです。

毎年来られている方にお話を伺うと、年々日本人は減っているとのことでした。

そしてそのメーカーさんからの発表でもやはり『更なる現地調達率の向上』と声を大にして言われていました。

世界レベルで見て、グローバル企業・勝ち組企業といわれるところに日本の企業がどれほど絡んでいけるのか?そこに日本の製造業が必要とされるのか・・・。不要な国となってしまっているのではないか・・・?我々が直面している大きな課題です。

イノテックグループにとっては昨年までにまだまだ積み残してきた課題がたくさんあります。お客様に必要とされる企業なのか?納期・品質・コストの競争力はまだまだ不足しているのが現実です。メーカーとしての信頼も改めて構築していかなければなりません。

昨年末にグループ全体での改善発表会がありました。

各事業部から発表があり、ボウリング大会・大忘年会と続いたわけですが、最後に岡﨑社長が言われた一言に「今日の発表会を聞いて、いままで35年走り続けてきたことが、やっとこれから先につながるのではと期待できる内容だった。」と言われました。

実際にはMICKEY活動をはじめ社内の改善活動もまだはじまったばかりです。

これらが本当の意味で機能して、生産性及び稼働率の向上、労災0(ゼロ)、不良0(ゼロ)へ取組み、納期遵守率100%・・・などまだまだ結果が出せているといえるようなものではありません。

しかしながら、こういった取り組みがやらされているという受け身の活動ではなく、みなさん自らが考え、自らが行動に移し、具体化するといった雰囲気が生まれてきたことも事実です。

それが我々の大きな力であり、これから先につながる希望だと思います。

自分たちの城は自分たちで築き上げ、自分たちで守る。

2014年はイノテックが本物になれるかどうか「真価」が問われる年だと思います。

「真の価値を目指して、更なる進化を」をスローガンに今年一年力を合わせて頑張って参りたいと思います。

本年も宜しくお願い申し上げます。


専務取締役  岡﨑真之

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