2012年11月10日土曜日

岡山県鋳造工業協同組合 研修会2012年秋

「岡山県鋳造工業協同組合」開催の研修会で、愛知県の鋳物工場やメーカーを訪問させて頂きました。

20120721-100-6その内の1社で半田キャスティングさんについて触れたいと思います。

こちらは2007年に㈱豊田自動織機さん100%で設立された会社です。

生産品目はフォークリフト用カウンターウェイトのみ(バッテリー・エンジン用)ですが、生産量は月産4,000tにも及ぶそうです。

Vプロセスという鋳造方法に特化しており、世界一のウェイト工場を目指しておられるとのこと。

2012年11月 鋳物組合研修 003この場では詳細についてお伝えしにくいのですが、とにかく従来の鋳物工場のイメージを一掃するほどのクリーンで高効率な仕組みが構築されていました。

ウェイトといえば、どちらかというと重量の誤差さえなければ、材質についてはそう厳しくも無いイメージがあります。つまりそれはkg単価が相当安価なものであるということ。


それにも関わらず、こちらの工場ではしっかりと利益を生み出せる生産体制が出来上がっていることにも驚かされました。

さすがトヨタグループ。総事業費50億円もかかったとのことですが、これなら短期間で償却して利益が出せるというのもうなずける工場でした。

中小零細企業がこれをまねする事は出来ない為、自社への参考になったかどうかといえば別の問題ですが、このような形で日本でも鋳造業が成り立つという事例を知ることが出来ましたし、『Vプロセス』という鋳造方法について間近で見て聞くことが出来て大変勉強になりました。

実際には、これからますます量産品がなくなり多品種小ロットのものまでが海外に移ってしまう時代です。

我々中小企業は中小企業で生き残る術をさらに高めて行かなければなりません。

今回研修会に参加された企業の方々との情報交換でも、現状の厳しさ(景気低迷がいかに深刻か)を皆さん口にされていました。

改めて気を引き締めてかからねばと実感した今回の研修会でもありました。

0 件のコメント:

コメントを投稿