2011年2月8日火曜日

イスラム教とハラル

子豚の写真 みなさんは「ハラル」という言葉をご存知でしょうか?

Halal(ハラル)とはアラビア語における「許可された」ないしは「許容された」という意味で、「望ましい」「健全な」とも理解されています。食品等の口にするもののみならず、生活に関する全般にも適用されるとのこと。

イスラム教徒にとって、この「ハラル」とは実に重要な意味を持ち、これを抜きにしては生活そのものに支障を来たすほどなのです。

まず、イスラム教徒にとっては禁じられている食べ物や飲み物があります。詳細は省きますが、簡単に言うと不純な(代表的なのは豚や犬など)モノが一切入っていないこと。摂取しても害を及ぼさない純粋で善良なものであるということ。

豚は雑菌を多く持つとされており(実際よく火を通さないといけませんね!)、犬は狂犬病を持つので、触れることすら不潔と見なされます。(もしもそれらに触れた場合は、特別な儀式にて洗浄しなければなりません)

猫① 猫③ 猫④

(確かに街中では犬を全く見ませんでした。その代わりに猫は本当にたくさんいます)

小生なんかはイスラム教で豚が食べられないのは、「神聖なものであるから、食べるなんて恐れ多い・・・」みたいに解釈していたのですから、実際には全く反対の意味であったことに驚きました^ロ^;

また争いを禁ずる教えでもあるため、その原因となるアルコール飲料やアルコールを含む食品ならびに覚醒を起こす原因となるすべてのものが禁じられています(当然ながら外国人観光客向けにはお酒も販売されていますが、随分と割高になっています。)

右手は清潔な手であり、食事ではこちらを使います。それに対し、左手は「不浄な手」なので人に物を渡したり、握手するときなどには絶対に差し出してはならないのだとか・・・。

とにかく“Najis(ナジス)”(不純・腐敗・不潔)と見なされる項目は多く、個人的には相当な潔癖主義だと感じました。宗教的に属する詳細を理解していないので、表面的な部分しか捉えることしか出来ません。そこは外国人観光客の客観論としてのみ御理解下さい。

しかし、これら“ハラル文化”については、ここイスラム圏内では食品・飲料・化粧品といったものなどを製造販売する上では、絶対に避けては通れないものであり、また市場としても大きなものであるのだが、そのお話はまた次回とさせて頂きます。

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