ドイツにとってIndustrie4.0の狙いは、中小企業の強化、製造業の領域拡大などさらなる製造業の進展のために起こしたというお話を伺いました。
そもそもドイツは輸出企業の7割を中小企業が占めているそうです。
日本のような縦の関係ではなく、ドイツでは中小企業と大企業が対等に横の関係で連携し、個々にある中小企業の工場を、有機的に1つの工場のように連携させることでまるで“1つの工場”のように連携できるというのです。
さらには、例えば今回見学させてもらったSitec社のように製造業のビジネスの領域を広げて、製造のみならずプロダクトを販売するというビジネススタイルの構築と、さらに運用・保守といったところまで取り組まれているのもまたIndustrie4.0の効果といえるのではないでしょうか。
我が社の事業内容としましては、金型設計、各種素材、機械加工、治具製作、組立となっており、岡山市内の3工場(金型、鋳造、機械加工)、奈良工場(伝動工具メーカー)、中国河南省に100%独資工場(金型設計・製作、アルミダイカスト及びアルミグラビティ、機械加工、組立)の5つの柱で成り立っています。
グループの成長と発展を考え現在取り組んでいる新工場プロジェクトですが、これにより今まで分散していた岡山市内の三つの事業部が一体となります。
一体となることで効率的な工場になることはもちろんですが、“IoTの活用”といった面で、異なるシステム・仕組みを共通化し、迅速な情報の共有化のもと設計から、各種素材、機械加工と無駄のない生産管理・工程管理を目指したいと考えています。
中国工場も海外拠点として更に拡張し、日本側ともITの活用により情報を共有し変革に努めます。またロボットの導入や自動化に向けた取り組みも進めます。
今回ドイツ視察で感じたことの一つに海外企業の活躍が印象に残りました。
特に中国企業は、全部で約6,500社の内、開催国ドイツの2,500社についで2番目となる1,300社もの企業が出展しており、それに対して日本は36社にとどまるなど大きな温度差を感じました。
(ドイツと中国の関係性が政治も経済も深くかかわっていることは視察中にも随所で感じられました)
今回の視察を通じて、ドイツを中心としたIndustrie4.0の革命に乗り遅れること無きよう危機感を持って臨まねばと意識を改める貴重な機会となりました。
2017年4月30日日曜日
2017年4月29日土曜日
ケルンでRUNNING

ケルンは、ノルトライン=ヴェストファーレン州にある都市です。
ドイツ国内における州別人口数では第一位で、欧州を代表する工業地帯(ルール地方)が南西部にあり、これまで(西)ドイツの経済を引っ張ってきたとのこと。
州都はデュッセルドルフで、香川真司でお馴染みのドルトムントや、エッセン、デュースブルクなどケルンを含め人口50万人以上の大きな都市が5つも集う州とのことです。
せっかくなので、ここケルンでもシュツットガルトに続きRUNNINGさせてもらいました!(今朝は7km)
上の写真は“ケルン大聖堂”(右)、朝焼けに輝いています!
そして、下の写真はケルン大聖堂前からライン川に架かる橋がホーエンツォレルン橋(Hohenzollern Bridge)です。
この橋の全長は409mで、ご覧の通り(⇓写真)びっしりと南京錠がつけられています。
カップルが南京錠をつけるそうですが、びっしりと隙間もないほどでした(^^)
街を走ると色々なものを直接感じることが出来るので、得した気分になります!
2017年4月28日金曜日
ドイツ発祥といわれるIndustrie4.0を探る視察⑦
ハノーバメッセ会場に到着しました。
世界最大の産業見本市としても有名です。
今年の出展企業は6,500社にもなるとのこと。
2017年のテーマは『Integrated Industry-Creating Value』(産業システムの総合化・価値の創造)
Industrie4.0とは?IoTとは?と明確なものを見つけたいと会場入りしました。
今回工場見学で訪れたボッシュやドイツを代表するシーメンスはもちろん、EU諸国、米国、アジア各国の様々な国々が最先端の技術を50haにも及ぶ会場内に競うように展示されており、会場は大いに賑わっていました。
50ha(ヘクタール)もある会場です。坪数にすると約15万坪、、、(^^;)
その広すぎる会場に展示会場が30ブロック以上にわたり点在していて、場内を巡回バスがまわりり会場間を移動するなど相当なスケールでした。
あらゆるモノがネットにつながる「IoT」の技術を使って収集したデータを、どのように活用するのかがベースにあり、さらにはAI(人工知能)関連の技術革新を前面に取り上げられていました。
視察で見学させて頂いた各社もそうであったように、データを収集してから情報を共有し、機械の故障予測や生産の最適化に役立てるということで社内の生産性改善であったり、品質の向上に役立てられるなど、すでに日常の作業環境で当たり前のように取り込まれていることを実感しました。
ここにAIが加わり、ロボットも活用していく中で例えばライン上で製品を画像解析して部品の傷を検知したり、寸法公差までも瞬時に測定して選別したり、また故障についても予測したりとまさに人の手がかからない無人化工場へと進化していくのだろうと思いました。
会場ではIoTの学び以外にも、ドイツ現地の鋳物工場さんとも交流が出来て、ドイツにおける鋳物会社の現状や製品単価、取り巻く環境なども知ることが出来て非常に参考になりました。
世界最大の産業見本市としても有名です。
今年の出展企業は6,500社にもなるとのこと。
2017年のテーマは『Integrated Industry-Creating Value』(産業システムの総合化・価値の創造)
Industrie4.0とは?IoTとは?と明確なものを見つけたいと会場入りしました。
今回工場見学で訪れたボッシュやドイツを代表するシーメンスはもちろん、EU諸国、米国、アジア各国の様々な国々が最先端の技術を50haにも及ぶ会場内に競うように展示されており、会場は大いに賑わっていました。
50ha(ヘクタール)もある会場です。坪数にすると約15万坪、、、(^^;)
その広すぎる会場に展示会場が30ブロック以上にわたり点在していて、場内を巡回バスがまわりり会場間を移動するなど相当なスケールでした。
あらゆるモノがネットにつながる「IoT」の技術を使って収集したデータを、どのように活用するのかがベースにあり、さらにはAI(人工知能)関連の技術革新を前面に取り上げられていました。
視察で見学させて頂いた各社もそうであったように、データを収集してから情報を共有し、機械の故障予測や生産の最適化に役立てるということで社内の生産性改善であったり、品質の向上に役立てられるなど、すでに日常の作業環境で当たり前のように取り込まれていることを実感しました。
ここにAIが加わり、ロボットも活用していく中で例えばライン上で製品を画像解析して部品の傷を検知したり、寸法公差までも瞬時に測定して選別したり、また故障についても予測したりとまさに人の手がかからない無人化工場へと進化していくのだろうと思いました。
会場ではIoTの学び以外にも、ドイツ現地の鋳物工場さんとも交流が出来て、ドイツにおける鋳物会社の現状や製品単価、取り巻く環境なども知ることが出来て非常に参考になりました。
ドイツ発祥といわれるIndustrie4.0を探る視察⑥
夜遅くに到着し、遅めの夕食を取って宿泊。
移動バスもドイツらしくMercedes-Benzです!
Benzのマークといえば、スリーポインテッド・スターが有名ですが、このロゴマークが示す3点は、それぞれ「陸・海・空」を表しており、各分野での事業の繁栄を表しているそうです。
バスの側面には歴代のロゴマークが描かれていました。
ドイツは脱原発を国の方針に掲げられており、風力発電の総設備容量が世界で3番目に多く、再生可能エネルギーの導入にも積極的な国とのこと。
風力由来の電力はドイツの総電力の10%を超えるほどにまでなっているとか。
車窓から頻繁に目にする風力発電機の数々(写真)を眺めながら会場を目指します。
2017年4月27日木曜日
ドイツ発祥といわれるIndustrie4.0を探る視察⑤
フッセンの田舎にある巨大なファクトリー。
アルプス山脈が背景というすごいロケーションにその工場はありました。
ドイツのギルデマイスターグループと日本の森精機が提携されています。
訪問したフロンテン工場はドイツ国内における本拠点にあたり、5軸を中心とした大型機械の生産をしており、生産能力は最大で1,500台/年間とのこと。
現在50機種あるが、新たな機種を次々と開発中とのこと。
縦型・横型のマシニングやターニングもあるものの、5軸機が85%~95%も占めるほど重点的に生産されているところがモノづくり大国のドイツらしい印象を受けました。
こちらの工場で製造されている最大機はDMU600で、ワーク重量150t、長さ6mまで加工可能とのことで、場内ではまさにそれらの機械が組み立てられており、圧巻でした!
またフロンテン工場での生産は全て自社製の工作機だけで加工されており、問題点等も直ぐに開発・設計・生産各位にフィードバックされカイゼンにつなげられている仕組みについても説明がありましたが、まさにIoTの活用の分かり易い実例を学びました。
Industrie4.0のコンセプトとして“デジタル化への道”を掲げ、機械とタブレットをターミナルボックスでつないでコンピューターで機械の加工情報を確認出来るようにしたり、また部品倉庫とも情報をつなげ工場全体の流れを構築しているとのことでした。
生産コンセプトはトヨタの「カンバン方式」を取り入れられているとのこと。
そういった取り組みとのつながりから“IoT”とはトヨタカンバンシステムの電子化ともいえると感じました。
□工場のまわりはアルプス山脈の麓ののどかな田舎町で、家々のに壁には絵が描かれていたり(←写真)、まるでおとぎの国のようでした。
2017年4月26日水曜日
ドイツ発祥といわれるIndustrie4.0を探る視察④
グループを含め全社員は37万5千人、子会社関連企業は約440社もあるとのこと。
グループ全体での売上高は70.6 billion euros(約8兆4千億円)で、内60%が輸送機器関連とのこと。
16年では約1兆円にもなるディーゼル関係では、内アジアが33.4%を占め、EUでは横ばいに対してアジアは7.5%も成長しているとのことで重要視しているとのことでした。

社内設備、主軸スピンドルの使用状況をデータ化して、摩耗の状況などを把握することでタイムリーな交換を行っている。
効果として見込めるのは、トラブルや故障による時間のロスを削減できること。
人の関わる部分を少なくして効率化に努めているとのことでした。
その効果についても質問しましたが、作業時間は△12%改善し、スピンドルの在庫量も△20%削減できたとのこと。
IoT活用による改善活動として学ばせて頂きました。
(→広大な工場敷地内には緑も多く、社員の方々がくつろぐ姿も見えました。)
シュツットガルトでRUNNING
2017年4月25日火曜日
ドイツ発祥といわれるIndustrie4.0を探る視察③
先日紹介しましたように、ここStuttgart(シュツットガルト)はDaimler(ダイムラー)やPorsche(ポルシェ)など世界的な自動車メーカーが本社をおく工業都市です。
今回はPorsche(ポルシェ)の本社工場を見学させて頂きました。
こちらの工場ではCayman・Boxster・911の3車種を生産されていました。
(→本社前のオブジェです)
工場の敷地が限られているため、拡張するには上にするしかなく、4階建ての構造にされており、工程的には非常にやりにくい中、そこを上手く改良してライン生産されているのが特徴的でした。
ライン中で部品の中間仕掛品の待機時間は3h~5hと限られており、それはまさに“JIT方式”でこれらは日本の技術者からの指導の下導入されたとのことで、日本のものづくり力がここでも発揮されていることが印象に残りました。
部品の約90%が独製で、工場から200km圏内から仕入れているとのことで、残り10%がフランスやオーストリアからの調達しているとのこと。基本的には自国でのものづくりにこだわられていました。
(名車ポルシェをつくるには、やはりドイツの技術力でなければ出来ない!というこだわりです)
現在試験走行中であるが、2020年にはポルシェも本格的に電気自動車を出すとのこと。
高級車ポルシェもまたEV化という時代の流れにより変革されている様子がよく分かりました。
今回はPorsche(ポルシェ)の本社工場を見学させて頂きました。
こちらの工場ではCayman・Boxster・911の3車種を生産されていました。
(→本社前のオブジェです)
工場の敷地が限られているため、拡張するには上にするしかなく、4階建ての構造にされており、工程的には非常にやりにくい中、そこを上手く改良してライン生産されているのが特徴的でした。
ライン中で部品の中間仕掛品の待機時間は3h~5hと限られており、それはまさに“JIT方式”でこれらは日本の技術者からの指導の下導入されたとのことで、日本のものづくり力がここでも発揮されていることが印象に残りました。
部品の約90%が独製で、工場から200km圏内から仕入れているとのことで、残り10%がフランスやオーストリアからの調達しているとのこと。基本的には自国でのものづくりにこだわられていました。
(名車ポルシェをつくるには、やはりドイツの技術力でなければ出来ない!というこだわりです)
現在試験走行中であるが、2020年にはポルシェも本格的に電気自動車を出すとのこと。
高級車ポルシェもまたEV化という時代の流れにより変革されている様子がよく分かりました。
2017年4月24日月曜日
ドイツ発祥といわれるIndustrie4.0を探る視察②
Stuttgart(シュツットガルト)からのレポートです。
ここシュツットガルトは人口約60万人の都市です。
ダイムラーやポルシェ、ボッシュなどが本社をおく工業都市でもあります。
今日お邪魔したのは、地元ドイツの中小企業であるSitec社。
高精度高品質をモットーに自動車部品製造企業(ZF社)を中心として、鉄道関係や計測器などの機械部品を製造されている。
社員数は約100名程度で、創業者が1990年にガレージから始めて2004年にシュツットガルトに支店を出し2006年に本社工場が完成。
55台の高機能の工作機を2つの工場内に有し、年間の売上高は日本円で約19億円。
工作機の内約75%がDMG製を使っているとのことで量産品はもちろん試作品からスペアパーツなどの小ロット品もこなしている。
ZF社を通じてポルシェやアウディの仕事をしているとのことだが、リーマンショック後の2009年にはもともと自動車関連の仕事が80%だったのに対して、その大きな落ち込みを経験してからその比率を30%~35%程度におさめているとのこと。
自社の技術力をいかして技術コンサルティングやコーチングなどトレーニングもビジネスとして力を入れている。
自社の哲学は「お客様の成功のために、より精度の高い仕事をする」で、品質を一番に考え、高い生産性と柔軟な対応が大切とのこと。
こちらの社長の意見としてはまだIndustrie4.0・IoTの活用についてドイツで注目されているもののまだ具体的に落とし込み切れていないと感じるそうだが、工場見学させて頂いた印象としては、複雑な部品加工を4軸・5軸のマシニングセンターを自社の油圧治具を利用して複雑な製品を多々加工されており、プログラミング技術も含め相当ハイレベルなことにどんどん取り組まれている印象でした。
2020年に向けて更に新工場を建設予定とのことで、優秀な人材を育ててこれから更なる飛躍を遂げられると感じました。
ここシュツットガルトは人口約60万人の都市です。
ダイムラーやポルシェ、ボッシュなどが本社をおく工業都市でもあります。
今日お邪魔したのは、地元ドイツの中小企業であるSitec社。
高精度高品質をモットーに自動車部品製造企業(ZF社)を中心として、鉄道関係や計測器などの機械部品を製造されている。
社員数は約100名程度で、創業者が1990年にガレージから始めて2004年にシュツットガルトに支店を出し2006年に本社工場が完成。
55台の高機能の工作機を2つの工場内に有し、年間の売上高は日本円で約19億円。
工作機の内約75%がDMG製を使っているとのことで量産品はもちろん試作品からスペアパーツなどの小ロット品もこなしている。
ZF社を通じてポルシェやアウディの仕事をしているとのことだが、リーマンショック後の2009年にはもともと自動車関連の仕事が80%だったのに対して、その大きな落ち込みを経験してからその比率を30%~35%程度におさめているとのこと。
自社の技術力をいかして技術コンサルティングやコーチングなどトレーニングもビジネスとして力を入れている。

こちらの社長の意見としてはまだIndustrie4.0・IoTの活用についてドイツで注目されているもののまだ具体的に落とし込み切れていないと感じるそうだが、工場見学させて頂いた印象としては、複雑な部品加工を4軸・5軸のマシニングセンターを自社の油圧治具を利用して複雑な製品を多々加工されており、プログラミング技術も含め相当ハイレベルなことにどんどん取り組まれている印象でした。
2020年に向けて更に新工場を建設予定とのことで、優秀な人材を育ててこれから更なる飛躍を遂げられると感じました。
2017年4月23日日曜日
ドイツ発祥といわれるIndustrie4.0を探る視察①
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